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鳥取県議会平成28年 9月定例会での質問①「循環型社会実現に向けた取り組みについて」

「循環型社会実現に向けた取り組みについて」

○12番(松田正)
 今からさかのぼること16年前の平成12年、循環型社会形成推進基本法が公布され、我が国は環境立国に向けての歩みを始めました。そして、平成25年には、第3次循環型社会形成推進基本計画が閣議決定され、最終処分量の削減など、廃棄物の量に着目した施策に加え、循環の質にも着目し、リサイクルに比べ取り組みがおくれているリデュース、リユースの取り組み強化、有用金属の回収、安心・安全の取り組み強化、3Rの国際協力の推進、これらの柱に基づいた施策を実行し、循環型社会の成熟に向け、さらなる歩みを進めております。
 さて、本県では、循環型社会の実現に向けた取り組みとして、1つに、要らないものは断り、ごみを発生させないリフューズ、これは国の概念にはないものでございます。そして、2つ目に、ごみにならないように工夫して減らすリデュース、3つ目に、繰り返し使う、修理、修繕して使うリユース、4つ目に、もう一度資源として使うリサイクル、これら4つをみんなで取り組む4つのRとして、県民の皆さんへの啓発活動を行っており、それなりの成果が上がっているものと認識しております。
 私は、こうした取り組みを今後さらに前進させる必要があるという観点より質問いたしたいと思います。
 先ほど申し上げましたように、本県における県民の皆さんの意識はかなり高いレベルにあるように感じておるわけでありますが、今後さらなる高みを目指すために、どのように取り組んでいくお考えなのか。また、4つのRの現状の取り組み状況、課題と考えられる点について、知事の所見をお聞かせください。

○知事(平井伸治)
 議員のほうから御指摘いただきましたように、リデュース、リユース、リサイクル、加えまして、本県の場合はリフューズということを入れまして、4つのRを推進しようということに取り組んでまいりました。正直、ここまでさまざまな紆余曲折はあったわけでありますが、ようやくリサイクル等で成果が上がってきているかなと思います。
 本県のリサイクル率、一般廃棄物につきまして、これは26%になりました。これは全国が20%ぐらいでございまして、全国4位のリサイクル率ということで、かなり上がってきたところであります。こうしたことなど、いろんな成果も出てまいりましたし、東部におきまして、これはリフューズの関係かもしれませんが、レジ袋をやめようということも進みました。
 ただ、これまでこの議会でもやりとりがございましたが、いよいよパリ協定が発効するということになることを控えて、もう一段ギアを上に上げてやっていく必要があるのではないか。松田議員もそういう問題意識でいらっしゃるのだろうと思いながら伺っていましたが、改めて県民運動的にこの4つのRを進めていく、そうしたことが必要だろうと思います。
 これまでもいろいろと我々も4つのRを進めるための補助金などを設定をしたり、県民会議をやったりして進めてきました。例えばおむつのリサイクルですね、これをやるということを伯耆町さんが率先してされることがございましたし、また、連合婦人会のほうで、食べたもののコンポスト化、これをされる、その支援もさせていただきました。あるいは、そのほかにも、地域におけるさまざまなこういう環境を考える活動、こういうものの助成をするなどしてまいりました。
 ただ、もう一度原点に立ち返って、この4つのRを進めるために何が必要なのかということを、恐らく12月ぐらいまでが勝負どころだと思うのですね。きょう、臨時国会が始まりましたけれども、その臨時国会の中でTPPが議論されるということで話題になっていたりしますし、もちろん補正予算もやるということでありますが、このパリ協定の扱いということも一つあるだろうと思います。そうしたことなどを考えますと、年末ぐらいまでが勝負どころかなと思います。国のほうの世界の動きもいろいろと見て、県民会議的な運動母体を立て直すといいますか、もう一度全県としてセットしてみてはどうだろうか。関係者とよく、この議会が終わった後、意見交換をして、方策を考えてまいりたいというふうに思います。
 例えば最近、県のほうの補助金なども入れてやっておられるのは、焼却灰のリサイクルであります。実は埋め立て処分をしている半分以上は焼却灰でございまして、これは、県でいいますと、中部のふるさと広域連合さんとか、また、西部のほうの市町村でも取り組んでおられますけれども、これは一つ効果のあるリサイクルなのだと思います。また、家庭用のごみ等を考えますと、また、業務用もそうなのですけれども、可燃物のごみのうちの大体2割ぐらいは食品残渣、食べ残しのところでございまして、これも重点を置いてやるべき課題かなと思います。この秋は、県の中で、この4つのRを考えるシンポジウムの中で、食品ロスを全面に取り上げて、シンポジウムをやろうというようなことに今しているところでございまして、この4つのR、もう一度原点に立ち返って進めていければと思います。

○12番(松田正)
 循環型社会の実現に向けてということでございますが、知事よりるる御答弁いただきました。本県のリサイクル率26%ということで、全国4位だというふうに担当課から伺っておりまして、すごいなというふうに思ったところでございます。
 その中で、知事が先ほど言われましたように、紙おむつのリサイクルになるのですかね、燃やすやつですよね、とか、焼却灰のリサイクル、これはスラグ化でしょうか、あわせてコンポスト化などなど、お話を伺いました。答弁の中で、この12月をめどに次のステップ、パリ協定の発効等々も踏まえた上で、新しい概念をつくっていかれるということでございますが、その中で、一つ、取り組んでいただきたいのがリユース食器のことなのです。
 今の4Rの中にもリユース食器の使用という項目はあるわけでございますが、お隣、島根県の取り組みを見ておりますと、本県と比べて単純に倍ぐらい事例があるなというふうに感じております。取り組みといたしましては、BJリーグ、今シーズンからBリーグになりましたけれども、スサノオマジックのホームゲームで、平成25年からずっとリユース食器を活用されている等々もございますし、各市町村にもそういった思いというか、理念がおりてきまして、各市町村においても、しっかりと取り組んでいるというふうに伺っております。
 翻って我が県でございますが、27年、昨年度ですが、ガイナーレ鳥取さんのところで、ちょっとあったようでございますが、ことしは事業継続されていないというようなことでございます。市町村の細かい事例も見てみますと、昨年、米子環境フェスタ、伯耆町での、済みません、伯耆町ではこれは使っていないのですかね、公民館祭で使われた。また、琴浦町でも町が借り上げて使われたということでございますが、まだまだ利用率が少ないというふうに思っております。
 リユース食器は何だという声が出ましたので、ちょっと説明しますと、樹脂製のコップ、皿、箸等々、これをイベント等で使って、それを回収して、また洗って使うということで、障害者雇用の場にもなっておるということで、ぜひ啓発をどんどん進めていただきたいのですが、その点、知事どうでしょうか。

○知事(平井伸治)
 リユース食器につきましてお尋ねがございました。
 詳細は、生活環境部長のほうからお答えを申し上げたいと思います。
 今もお話ございましたように、障害者、養和会系列さんとかでもされていますけれども、そういう意味で、本県でも取り扱える事業者さんはあるわけでありますが、まだ余り浸透していない制度ということもあるのでしょうけれども、ガイナーレさんに委託をして、委託事業の中でリユース食器のモデル事業をやっていただきましたが、リユースの食器ですけれども、みんな使い捨てと思っている前提の方々が多いものですから、持って帰る方がいらっしゃるのですね。持って帰られると、それを弁償しなければいけないということになったり、また、いろんなイベントによってはなかなかちょっと使いにくい場面もある。ただ、バリエーションはそんなにあるわけではありませんので、いろんなものが出てくるところはなかなか難しいかもしれません。
 ただ、今のお話聞いて、例えばまちの公民館事業みたいなところで、もうみんな知り合いの仲間うちでやるようなとき、リユース食器を使ってみるというのは、それは持って帰る人はいないと思いますので、そういうような意味では問題が少ないのかもしれません。ちょっと本県として、どういう取り組みが考えられるのか、場面を限ったり、いろいろと工夫をしたりということになろうかと思いますが、部長のほうから詳細はお答え申し上げたいと思います。

○生活環境部長(広田一恭)
それでは、リユース食器の利用向上に向けて補足の答弁をさせていただきます。
 議員御指摘のとおり、リユース食器の利用につきましては、使い捨て容器のごみを減らすというだけではなくて、使い捨てのライフスタイルの見直しにもつながるということで、非常に重要な取り組みだと考えているところでございます。
 先ほど知事のほうが少し御紹介をさせていただきましたが、昨年度、ガイナーレのホームゲーム5試合で、このリユース食器を使用していました。これはモデル事業として、どういった課題があるのかということで調査したものでございますが、さき方、持ち帰りという知事のほうからも御紹介がありましたが、紛失ですとか、破損、また、未使用分のロスの経費もかかるということで、使い捨ての容器の場合より約2倍のコストがかかるということで、そのあたりがちょっと大きな課題だというぐあいに判明したところでございます。
 そういった面では、今年度、そういったコストの面の課題解決に向けて、Let’s4R実践活動推進補助金という補助金の対象事業にこういったリユース食器の使用も加えまして、先ほど議員のほうも御指摘いただきましたが、本年9月に開催がありました米子の環境フェスタ等でもこの補助金を活用していただいたところでございます。
 今後、このリユース食器の普及が進みますように、例えばエコイベントマニュアルの改定などによりまして、行政が主体となって実施するようなイベントで利用を促進するなり、また、さき方、議員のほうの御紹介もありましたが、バスケットボールの試合といったように出入り口が限られる屋内のイベントですとか、定期的に開催されるイベントなどで、継続して利用していただいて、その回収率が向上につながるようなこと、また、天候にも左右されませんので、そういったコスト面の削減につながるようなイベントにターゲットを絞りまして、補助金の周知などとあわせて、リユースの拡大並びに4Rの社会の実現に取り組んでまいりたいというぐあいに考えているところでございます。

○12番(松田正)
 ぜひ取り組みを進めていただきたいと思います。
 導入に当たっては、確かにコスト面のところが一番のネックになってくると思います。持って帰られる方に対してどうするかということで、事前にお金を例えば 100円プラスしてもらって、食器を返してもらったら返すというようなやり方も考えて、ポジット制というのですかね、そういったことも考えられると思いますが、何より県民の皆さんにそういったシステムがあるということを認知、理解していただくことが大事だと思いますので、この改定といいますか、新たな取り組みを進められるに当たっては、ぜひそういった啓発にしっかりと力を入れていただきまして、取り組んでいただきたいということを要望しまして、次に移りたいと思います。

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