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21年3月議会「子どもを守るという事について③」

③携帯電話の所持について
今回最も時間を割いた部分です。
子どもへの「携帯電話所持の禁止」を求めて質問しました。
結果、昨日新聞報道のあった県教委の方針は「学校への持ち込み禁止」に止まりましたが、米子市は「所持をしないように指導する」との答弁を受けました。
市教委の当初のリアクションは、どちらかというと否定的だったのですが、当日はかなり踏み込んだ答えを頂き驚きました(*^ー゚)bグッジョブ!!
それでは、やり取りをご覧下さい。
(時間が足りなくて、割愛した部分も一部載せています。)


(松田)
携帯電話の有害性が大きくクローズアップされています。
毎日のように携帯電話のネット機能を媒介とした犯罪が報道されますが、その中には、少なからず児童生徒が巻き込まれております。

学校の公式サイトとは別に同じ学校に通う生徒間での交流や情報交換を目的に立ち上げた、非公式サイトいわゆる「学校裏サイト」、ミクシーに代表されるSNS(ソーシャルネットワークサービス)、また「プロフ」と呼ばれるプロフィールサイト、これらが児童生徒の間でコミュニケーションの道具として浸透しております。これらのツールは正しい使い方をすれば非常に便利で、面白いものであります。しかし一方、一つ使い方を間違うと大変な危険性をもたらす「諸刃のつるぎ」であります。
事実これらのネットを介したコミュニケーションツールを通じて、誹謗中傷等を行う、いわゆる「ネットいじめ」が大きな社会問題となっております。

「ネットいじめ」の問題点は、インターネットの匿名性にあります。
誹謗中傷メールをはじめ、本人になりすまして、個人情報や本人にとって不利益となる情報を流される、果てはトイレ等で隠し撮りをした写真を、チェーンメールを使ってばらまく等、もはや犯罪行為というような悪質、陰湿な行為が横行しており、そしてこれが前述した「匿名性」によって、短期間にエスカレートしていくわけであります。

こうした状況を受け、文部科科学省では、平成21年1月30日、各都道府県教育委員会に対し、学校における携帯電話の取り扱いについての通知を行ったと聞いています。
また内閣が設置した、教育再生懇談会 では、同2月9日に 「第三次報告」 として、「携帯電話利用の在り方として、有害情報、生活習慣の乱れなど携帯電話利用に伴う弊害から、社会総がかりで子供を守る為に取り組まなければならない。」との報告を行いました。

そして、みなさんご承知のように、他市においては「ネットいじめ」によって、児童生徒に自殺者も出ております。また、「プロフで中傷されたので…」と言う理由で、17才の少年がおこした殺人未遂事件は、記憶に新しいところだと思います。
さらには、こうしたネットツールを媒介とした児童売春も存在すると聞き及んでおり、子どもたちを取り巻く、ネット環境、とりわけ携帯電話を介したネット環境は、もはや看過する事の出来ない状況へと推移しております。
以上のような様々な現状に際し、子どもたちを守るためには、携帯電話の所持自体を禁止するべきではないかと考え、以下3点について質問したいと思います。

・文部科学省の通知内容について、また通知を受けての県教委の対応、そして、米子市教委の考え方
・米子市内の小中学生の携帯電話の所持について現状把握
・学校裏サイト、ネットいじめの現状把握

(教育長)
「学校における携帯電話の取扱い等」の文部科学省の通知についてお答えします。
この通知では、小・中学校において、学校への児童生徒の携帯電話の持ち込みについては原則禁止すべきであるとしておりますが、やむを得ない事情の場合には、
例外的に持込みを認めることも示しておりますが、米子市では、以前から、全学校で取り組んでおります。
県教育委員会は、この通知と一緒に緊急アピールを作成して配布する準備を進めておると聞いています。

米子市内の小中学生の携帯電話の所持についての現状把握は小中学校の生徒指導部会と米子市教育委員会とが共同で定期的に実施しております「実態と意識調査」で、携帯電話の所持状況を把握しております。
ちなみに、その意識調査によりますと、米子市内の中学生の携帯電話の所持率は34.5%で、小学校6年生の所持率は16.3%でした。

学校裏サイト、ネットいじめの現状把握につきましては、学校裏サイトについての把握は難しい状況ですが、学校裏サイトを検索できるサイトを学校に紹介し、学校毎にその把握ができるようにしております。
ネットいじめにつきましては、今年度、学校からはネット関係のトラブルが6件報告されております。ネットいじめの実態は、子どもからの訴えによるところが大きく、なかなか実態がつかみにくい状況がある中で、実際にはもっと多くのものがあると認識しております。

(松田)
携帯電話、本当に便利ですよね。
今日は議長の許可を得て、自分の携帯を持ち込ませていただいています。
私も22〜3才のころから持ってますから、10年以上のつきあいになるということになりますね。
多くのというか、ほとんどの市民の皆さんにとっても、もはや、生活にかかせない道具であると思います。
しかし、これを子どもたちに持たせることが、どうなのかという趣旨で再質問したいと思います。

先程答弁いただきまして、文科省の通知については理解しました。また学校への持ち込み禁止については以前から取り組んでいると言うことで、評価したいと思います。
また所持についての実態調査結果なのですが、市内中学生の34.5%、小学校6年生の16.3%という事で、全国的な調査の結果よりは少ないのかなと言う気がします。
ここで聞いてみたいのですが、文科省の通達を受けての、県教委からの通達、こちらはいつ頃になる見通しなのか、判かれば教えてください。


(教育長)
卒業式までに通達があると思います。
(県教委の方針は「学校への持ち込み禁止」となりました。)


(松田)
早急に対応していただきたいと思います。
さて、ネット上の裏サイト、いじめの大きな問題は見つけにくいというところにあります。
なんらかの事件、例えばネットいじめによって自殺者が出てしまったとしても、学校・親をはじめ大人達には原因がさっぱり分からないなんてこともあるわけです。
つまり、把握されている数字は、正に氷山の一角であると思うのです。
チェーンメールについてなんですが、いわゆる昔流行りました、不幸の手紙のEメール版です。
携帯に登録してあるアドレスを指定して、送信ボタンを押すだけですので、簡単に例えば「10人に送ってください」なんて内容のメールが来た場合、転送するのに手間がかかりませんので、あっという間に多くの人間にばらまくことが出来ます。
これに特定の人物の誹謗中傷、または特定できるようなサイトのアドレスを記載することによって爆発的に拡がっていくわけです。
これがチェーンメール、ネットいじめの恐ろしいところです。
こうした実態、子どもたちを取り巻くネット環境の実態を、教育委員会として、本当に理解されているのか再度ご所見をお聞かせ下さい。


(教育長)
学校では、教師がアンテナを高くして、子どもたちから情報を入手して、ある程度の実態を認識しております。


(松田)
ある程度認識していると言うことでしたが、例えば学校裏サイトに関しては、「学校裏サイトチェッカー」というサイトがありまして、まあ裏サイトを監視するサイトなのですが、ここで私が調べたところによりますと、市内の中学校で1件あるみたいです。ただし、裏サイトは個人で無料で自由に立ち上げることが出来ますので、監視すると言っても限界があります。
「プロフ」に至っては、「プロフ」の登録サイトにアクセスして、個人でニックネーム、生年月日、趣味などの項目を入力するだけで10分もあれば出来てしまいますので、監視することは事実上不可能です。
実は私も試しに立ち上げてみたのですが、何が面白いのか良くわかりませんでした。
そんな事はさておきまして、今この「プロフ」が犯罪者・悪質業者に狙われていると言うことが問題になっていますが、特に「プロフ」についての現状認識をお聞かせ下さい。


(教育長)
有る程度は分かっているが、詳しいことは正直良くわからない


(松田)
私も深いところは良くわかりませんし、今回の質問に当たって勉強させていただいたというのが本当のところであります。
つまりこうした事案に対処できる大人が、非常に少ないと言うことも大きな問題点なわけです。

さて「プロフ」にもどりますが、この「プロフ」には、だれでも書き込みが出来る、掲示板機能を付けることが出来ましてこれが、性犯罪の温床となっているというショッキングな事実が報告されています。ここにいわゆる「出会い系サイト」に集まっていた犯罪者・いわゆる小児性愛者が、確実に子どもにアクセスすることができるサイトとして子どもたちが開設した「プロフ」に群がっているらしいのです。

つまり、今日の携帯電話というものは、電話に便利な機能が付いていると言うことではなく、インターネット端末に電話の機能が付いているという認識を持たなければなりません。
言うなれば、ダイレクトに犯罪者、犯罪組織に繋がってしまう。そんな危険性を内包している道具なわけです。
ここで、質問をしたいのですが、教育上の観点から携帯電話を所持する事によるメリット・デメリットに対する認識をお聞かせ下さい。


(教育長)
教育上の視点から言えば、デメリットとしましては、
・ トラブルに巻き込まれる
・ 学習時間や睡眠時間が少なくなる
・ コミュニケーション能力が育ちにくくなる
・ 自主性が育ちにくくなる

メリットとしましては、
・ 様々な情報を入手することができる
というようなところが考えられます。


(松田)
わたしの認識も同じような感じです。
付け加えるならデメリットとして「ケータイ中毒」という問題があるのですが、触ってないと安心出来ないという現象があります。
アメリカのオバマ大統領も「ケータイ中毒」であるなんて報道もあるわけですが、これ大人でもなってしまいますので、子どもたちは何でも熱中してしまいますので、より携帯に依存しがちになってしまうと言われています。

ちょっと違う観点から見ますと、学力への影響というところなんですが、こんな実例があります。
兵庫県尼崎市教育委員会の調査によると、携帯電話を持っている子供ほど学力が低下するという傾向が顕著に表れたようです。
尼崎市教委では、平成18~20年度の3年間、中学生約3000人の学力テストの成績を追跡調査されまして、学力の推移と携帯電話の所持との関係を分析されました。
(その結果、3年間携帯電話を持たなかった生徒の平均偏差値は男子が52・9、女子が53。一方、所持している生徒では男子48・9、女子49・1ということで学力に歴然とした差が出たようです。〜割愛〜)ちなみに、3年生から携帯電話を持った生徒は、2年生まで成績がアップしていたにもかかわらず、携帯の所持後は落ち込んでいるという傾向が見えたということです。この結果をみますと携帯電話の所持が、明らかに学力に影響するということが分かります。
子どもにとっての影響は、以上のような事であると思うのですが、ここで子どもに携帯を持たせている大人、保護者の意識はどのようなものなのか、分かる範囲で結構ですのでお聞かせ下さい。


(教育長)
保護者は子どもに携帯電話を所持させることで、子どもに用事があるときはすぐに連絡がとれ、子どもが外出しても安心できる反面、利用料金が負担になり、トラブルに巻き込まれる恐れがあり、子どもの交友関係がわからなくなるので心配していると認識しております。


(松田)
保護者としては、携帯の危険性は認識しているけども、便利だから、防犯上安心だから持たせているという声が多いように感じられます。(実際持たせている保護者の意見もそうであると聞いておりますし、私も上の子が今一年生で、来年から下の子も小学校に通うようになるんですが、そういった不安感は少なからず持っています。〜割愛〜)
持たせてると、安心感があるようだけど、実は「もっと危ない」という認識を持たなければならないのですが、防犯目的と言われると、先程の親の気持ちが全く理解出来ないという事もないところが悩ましいところです。
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○まず簡単な手法が、機種の限定。ネット機能の無い機種しか持ったらダメですよという対応。
○個人向けのユビキタス通信の「どこイルカ」位置特定機能付き防犯ブザーで、緊急時には登録メールアドレスに居場所が送信されます。セコムでも同じようなサービスを提供している
○行政向けには品川区が導入されている「まもるっち」サービス、こちらは先程の「どこイルカ」に似たものなんですが、GPS機能・PHS機能もついてて緊急時の通話も出来ますし、行政が管理する自治体センターにGPS機能を介して、位置情報が特定されます。そして状況に応じて、警察への通報や場合によっては、近くにいる登録サポーターが救援に駆けつけると言う具合のものです。行政が提供するサービスとしては、究極の姿かなと思います。
ということで、こういった「危ないから持たせる」という声に対しては、いくらでも対応策が示せるわけです。
こういった手法についての、教育長の所見を求めます。


(松田)
ここで質問しますが、平成17年 6月定例会において渡辺ジョージ議員のこうした問題に関する質問に対し「メディアリテラシー教育」を推進するとの答弁をしていらっしゃいますが、具体的にどのような取り組みをしているのかお聞かせ下さい。


(教育長)
学校で、情報教育の全体計画の作成を促し、発達段階に応じて、段階的に、インターネットの使い方やマナーについて具体的に学習するように取り組んでいます。
外部から講師を招いての携帯電話やインターネットの使用についてその危険性や情報モラルについての学習にも取り組んでおります。


(松田)
メディアリテラシー教育の必要性に関しては随分前から、実際取り組まれているわけですが、まず間違いなくインターネットに接するであろう、現代の子どもたちにとって必要不可欠な教育であると私も思います。(しかし、子どもたちを取り巻くネット環境の現実は、大人たちの考えるスピードと規模を遙かに越えています。
ただ、今、子どもたちをネットの驚異から守らなければと考えたとき、果たしてそれで充分なのかというところがあるわけです。
そう言った意味では、携帯電話のメーカーサイドも、有害サイトへのアクセスを制限する「フィルタリング」というサービスを提供してまして、19年度には警察庁・総務省・文科省の連名で申し込みを推奨していますが、こちらもイタチごっこが続くことが予想されますし、「出会い系サイト」や「アダルトサイト」はブロックできても、先程の「プロフ」等にはあんまり効果が無いと思います。〜割愛〜)
子どもをこうしたネット環境、とりわけ携帯電話のネット環境から守るためには、「携帯電話を持たせない」と言うことが最も簡単で最も効果があるように思います。
子どもに対して、私は携帯電話の所持自体を禁止してはどうかと思いますが、ご所見をお聞かせ下さい。


(教育長)
所持禁止につきましては、「持たないように」入学式等、保護者がたくさん集まる行事を通して、啓発してまいりたいと思います。


(松田)
「原則所持禁止」にするというお答えを頂きまして、本当に安心いたしました。
今後具体的なルールづくりを行う必要性、またより踏み込んだ啓発が求められて来ると思いますので、今後の動きに期待したいと思います。子どもたちは米子市の宝であり、未来への希望です。是非とも「子どもを守る」という観点で毅然とした対応、対処を要望して質問を終わります。

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